学部長挨拶

ご挨拶

人文社会科学部で広く深く学び,自分を高めてみませんか


人文社会科学部長 横山英信

 人文社会科学部は1977年の創立時から「専門深化」と「総合化」を学部教育の理念として掲げています。それは「あることを深く学ぶには、広い視野を持ち、周囲の様々な事柄との関連の中で総合的に捉えることが必要である」という考えに基づくものです。
 これは私たちが複雑化・高度化する現代社会を生きる上で必要な「状況を正しく判断し、的確な対応を行う」という能力を培う上でとても重要な意味を持ちます。「ある分野しかわからない」ということは「その分野についてもわかっていない」ことになりかねないのです。

 人文社会科学部では、人文科学・社会科学はもちろんのこと、自然科学を含む広範囲にわたる様々な科目を用意しています。皆さんは、自分の専門分野について系統的に学ぶとともに、幅広い学問分野に触れることによって、専門知識の修得にとどまらず、物事を多角的・総合的に捉える能力を身につけることができます。
 これこそがまさに「専門深化」と「総合化」の相乗効果です。少人数で行われる演習(ゼミ)で行われる活発な討論は、この能力をいっそう高め、さらに皆さんのコミュニケーション能力をも向上させるでしょう。

 大学教育が時代の流れに対応することは必要ですが、目先の時流に振り回されては大切なものを見失います。人文社会科学部は、大学教育で最も大切なこと=「学生が、自分なりの問題意識を持ち、自分の頭で考えられるようになること」を教育の根幹に置いています。

 グローバル化の波が全世界を席巻する中、大学にもそれへの対応が求められています。しかし、大学が立地し、学生・教職員が現にそこで生活している、足元の「地域」に目を向けないようなグローバル化対応は空虚なものに終わってしまいます。地域に根ざし、地域に現実に起きている問題をしっかりと把握して、その解決を展望する中でこそ、大学は真のグローバル化対応を行えるのではないでしょうか。東日本大震災の被災県に立地し、これまでも被災地の復旧・復興に取り組んできた岩手大学にはとりわけ、そのような対応が期待されています。

 そのため、人文社会科学部では、「専門深化」と「総合化」をさらに充実させ、グローバル化時代の地域社会の課題にいっそう向き合うために、2016年度に従来の4課程を「人間文化課程」「地域政策課程」の2課程に再編しました。今後も地域に根ざし、地域貢献を教育・研究の重要な柱の1つとする学部として、さらなる発展を図っていきます。

 皆さん、教育・研究のさらなる飛躍を図っている人文社会科学部で広く深く学び、自分を高めてみませんか。



2016年4月1日