授業概要


2015年度

日本の思想と文化 (前期 水曜日1・2校時)

授業の目的
 思想・文化の豊かな世界。現代に生きる我々がさまざまな問題関心をぶつけることによって、それはさまざまな顔を見せてくれる。それを実証的・歴史的に明らかにしていくこと、そこに思想史・文化史という学問の「ものの見方・考え方」の面白さがある。そのことはまた、現代に埋没している我々自身を問い直す力を養うことでもある。この授業では、思想史や文化史という学問の方法や意義について学び、考えるとともに、日本史上における思想や文化についての理解を深めることを目的とする。

授業の概要
 テーマは「世界の中の日本」。
 日本人が世界の中での日本をどのように捉えてきたのか、それをめぐってどのような思想的・文化的営みがなされてきたのか、時代を追って見ていく。

0、ガイダンス
1、中華と夷狄の世界
2、天竺・震旦・本朝の三国世界と粟散辺土
3、「神国」日本をめぐって
4、西洋との出会い、および「日本型華夷意識」について
5、「皇国」の意識
6、尊王攘夷思想と西洋蔑視克服の思想
筆記試験

日本の思想と文化 (後期 水曜日1・2校時)

授業の目的
 思想・文化の豊かな世界。現代に生きる我々がさまざまな問題関心をぶつけることによって、それはさまざまな顔を見せてくれる。それを実証的・歴史的に明らかにしていくこと、そこに思想史・文化史という学問の「ものの見方・考え方」の面白さがある。そのことはまた、現代に埋没している我々自身を問い直す力を養うことでもある。この授業では、思想史や文化史という学問の方法や意義について学び、考えるとともに、日本史上における思想や文化についての理解を深めることを目的とする。

授業の概要
 テーマは「日本人と超越者」。
 日本人は神・仏・天などの超越者をどのように捉えてきたのか、それをめぐってどのような思想的・文化的営みがなされてきたのか、時代を追って見ていく。

0、ガイダンス
1、日本神話の世界
2、神と仏の交渉
3、「天道」と「デウス」と「天理」
4、儒学者の天・鬼神観
5、国学者の神々の世界
6、幕末から明治にかけての天
筆記試験

日本思想史講義 IIA (前期 水曜日3・4校時)  1〜3年次向け

授業の目的
 日本の思想について、歴史的な観点および国際的な視野から考える力を養う。

授業の概要
 テーマは「古代中世日本思想史の諸問題」。
 教科書『概説 日本思想史』(ミネルヴァ書房、2005年)をもとに補足説明をし、また疑問点や問題点を探りながら読み進めていく。

0、ガイダンス
1、古代思想概説
2、「日本」の誕生
3、奈良時代の思想と宗教
4、平安時代の仏教
5、平安時代の政治と貴族文化
6、漢文の思想・和文の思想
7、中世思想概説
8、院政期の思想
9、武家政権の成立と政治思想の展開
10、鎌倉仏教の思想
11、神道思想の形成
12、文芸と芸能の思想
13、民衆文化の開花
筆記試験

日本思想史講義 IIB (後期 水曜日3・4校時)  1〜3年次向け

授業の目的
 日本の思想について、歴史的な観点および国際的な視野から考える力を養う。

授業の概要
 テーマは「近世近代日本思想史の諸問題」。
 教科書『概説 日本思想史』(ミネルヴァ書房、2005年)をもとに補足説明をし、また疑問点や問題点を探りながら読み進めていく。

0、ガイダンス
1、近世思想概説
2、世俗と宗教の葛藤
3、泰平の到来
4、儒学と仏教
5、町人の思想・農民の思想
6、国学と神道
7、蘭学の成立と内憂外患
8、幕末の群像
9、近代思想概説
10、「文明」への旅立ち
11、臣民と国民
12、大正デモクラシーの思想
13、都市と大衆の思想
筆記試験

日本思想史特講 IIIA (前期 月曜日7・8校時)  2〜4年次向け

授業の目的
 日本の思想について、歴史的な観点および国際的な視野から考える力を養う。

授業の概要
 テーマは「徳川の政治と儒学」。
 近世日本において、儒学思想はどのような意義を有したのか。儒学と日本人との間には、よく問題にされるような「受容から変容へ」という道筋のみでなく、さまざまな受けとめ方があったのではないか。このような問題意識にもとづき、徳川の政治と思想との関係に焦点を当てて検討する。
 具体的には、近世の出版と検閲について取り上げる。

0、ガイダンス
1、近世日本の出版と検閲
2、天保期の検閲改革と幕府儒者
3、稿本から刊本へ−佐藤一斎「言志四録」の稿本研究
筆記試験

日本思想史特講 IIIB (後期 月曜日7・8校時)  2〜4年次向け

授業の目的
 日本の思想について、歴史的な観点および国際的な視野から考える力を養う。

授業の概要
 テーマは「徳川の政治と儒学」。
 近世日本において、儒学思想はどのような意義を有したのか。儒学と日本人との間には、よく問題にされるような「受容から変容へ」という道筋のみでなく、さまざまな受けとめ方があったのではないか。このような問題意識にもとづき、徳川の政治と思想との関係に焦点を当てて検討する。
 具体的には、近世の教育政策と人材登用策について取り上げる。

0、ガイダンス
1、科挙をめぐる議論−享保改革の文教政策
2、昌平坂学問所における教育とその変遷
3、寛政異学の禁の再検討
筆記試験

日本思想史演習 IIA・IIB (前期・後期 木曜日7・8校時)  3〜4年次向け

授業の目的
 研究発表を行うためには、@テーマや対象の選定、A史料の収集と読解、B先行研究の収集と問題点の把握、C論の構築などのプロセスが必要であり、またその過程で自己の問題意識を明確にしていくことがとりわけ重要である。
 この演習では各人が実践を通して、このような能力を身につけていくとともに、他人の問題関心や着想、方法を理解し、積極的に討論に参加していく姿勢を身につけることを目的とする。

授業の概要
 各自がテーマを設定して研究発表をし、その後全体で質疑応答・討論を行う。原則として4年次、3年次の順に発表してもらう。



2016年度

日本の思想と文化 (前期 水曜日1・2校時)

授業の目的
 思想・文化の豊かな世界。現代に生きる我々がさまざまな問題関心をぶつけることによって、それはさまざまな顔を見せてくれる。それを実証的・歴史的に明らかにしていくこと、そこに思想史・文化史という学問の「ものの見方・考え方」の面白さがある。そのことはまた、現代に埋没している我々自身を問い直す力を養うことでもある。この授業では、思想史や文化史という学問の方法や意義について学び、考えるとともに、日本史上における思想や文化についての理解を深めることを目的とする。

授業の概要
 テーマは「世界の中の日本」。
 日本人が世界の中での日本をどのように捉えてきたのか、それをめぐってどのような思想的・文化的営みがなされてきたのか、時代を追って見ていく。

0、ガイダンス
1、中華と夷狄の世界
2、天竺・震旦・本朝の三国世界と粟散辺土
3、「神国」日本をめぐって
4、西洋との出会い、および「日本型華夷意識」について
5、「皇国」の意識
6、尊王攘夷思想と西洋蔑視克服の思想
筆記試験

日本の思想と文化 (後期 水曜日1・2校時)

授業の目的
 思想・文化の豊かな世界。現代に生きる我々がさまざまな問題関心をぶつけることによって、それはさまざまな顔を見せてくれる。それを実証的・歴史的に明らかにしていくこと、そこに思想史・文化史という学問の「ものの見方・考え方」の面白さがある。そのことはまた、現代に埋没している我々自身を問い直す力を養うことでもある。この授業では、思想史や文化史という学問の方法や意義について学び、考えるとともに、日本史上における思想や文化についての理解を深めることを目的とする。

授業の概要
 テーマは「日本人と超越者」。
 日本人は神・仏・天などの超越者をどのように捉えてきたのか、それをめぐってどのような思想的・文化的営みがなされてきたのか、時代を追って見ていく。

0、ガイダンス
1、日本神話の世界
2、神と仏の交渉
3、「天道」と「デウス」と「天理」
4、儒学者の天・鬼神観
5、国学者の神々の世界
6、幕末から明治にかけての天
筆記試験

日本思想史講義 IIIA (前期 水曜日3・4校時)  2〜3年次向け

授業の目的
 日本の思想について、歴史的な観点および国際的な視野から考える力を養う。

授業の概要
 テーマは「江戸前期思想の諸相」。
 日本では江戸時代になって、武家による強力な統一政権が成立した。江戸前期(徂徠学成立以前までとする)は、国家や社会さらには対外関係において新たな秩序が形成され、確立し、また動揺を見せはじめる時代である。そのなかで思想家たちは、朱子学などの外来思想や中世までの在来思想とあるいは対決し、あるいはそれらを滋養源としつつ、自らの存在意義を問い、また人間や政治、社会などのあるべきあり方を探ろうとした。
 講義ではこれらの思想的営みについて、人間と超越者との関係、及び政治と思想との関係に注目して概観する。

0、ガイダンス
1、中世から近世へ−「天道」「デウス」「天理」「仏」をめぐって
2、徳川家康の神格化
3、近世の神道思想
  (1) 中世から近世への神道思想の展開
  (2) 度会延佳
  (3) 吉川惟足
4、江戸前期の政治と思想
  (1) 藤原惺窩
  (2) 林羅山
  (3) 熊沢蕃山・山鹿素行
  (4) 新井白石
  (5) 室鳩巣
筆記試験

日本思想史講義 IIIB (後期 水曜日3・4校時)  2〜3年次向け

授業の目的
 日本の思想について、歴史的な観点および国際的な視野から考える力を養う。

授業の概要
 テーマは「江戸前期思想の諸相」。
 日本では江戸時代になって、武家による強力な統一政権が成立した。江戸前期(徂徠学成立以前までとする)は、国家や社会さらには対外関係において新たな秩序が形成され、確立し、また動揺を見せはじめる時代である。そのなかで思想家たちは、朱子学などの外来思想や中世までの在来思想とあるいは対決し、あるいはそれらを滋養源としつつ、自らの存在意義を問い、また人間や政治、社会などのあるべきあり方を探ろうとした。
 講義ではこれらの思想的営みについて、日本と世界との関係、及び人間と社会との関係に注目して概観する。

0、ガイダンス
1、世界の中の徳川日本
  (1) いわゆる「鎖国」をめぐって
  (2) 二つの「三国」
  (3) 明清交替の波紋
2、江戸前期の人間と社会
  (1) 朱子学と陽明学
  (2) 徳川社会の朱子学・陽明学−死生および霊魂をめぐって
  (3) 徳川社会の朱子学・陽明学−理および窮理をめぐって
  (4) 仁斎学の成立
  (5) 武士の道
  (6) 町人の道
  (7) 赤穂事件をめぐって
筆記試験

日本思想史講読 IIA・IIB (前期・後期 月曜日7・8校時)  2〜4年次向け

授業の目的
 日本思想史関係の文献をいかに深く読み解くか、その方法を学ぶ。

授業の概要
 文献を深く読み解くためには、@著者にとって当時見ることのできた書物にはどのようなものがあるか、A著者はその中からどの書物を問題にしているか、B著者はそれをどのように読みかえ、あるいは批判し、あるいは活用して自らのテキストを構成しているか、以上をおさえながら読むことが肝要である。そうすることによって著者の思想の特質が見えてくる。
 今年度は以上のような方法を身につけるべく、石田梅岩の『都鄙問答』を読む予定である。
 進め方としては、担当順を決めて報告してもらい、その後議論により理解を深めていく。

日本思想史演習 IA・IB (前期・後期 木曜日7・8校時)  3〜4年次向け

授業の目的
 研究発表を行うためには、@テーマや対象の選定、A史料の収集と読解、B先行研究の収集と問題点の把握、C論の構築などのプロセスが必要であり、またその過程で自己の問題意識を明確にしていくことがとりわけ重要である。
 この演習では各人が実践を通して、このような能力を身につけていくとともに、他人の問題関心や着想、方法を理解し、積極的に討論に参加していく姿勢を身につけることを目的とする。

授業の概要
 各自がテーマを設定して研究発表をし、その後全体で質疑応答・討論を行う。原則として4年次、3年次の順に発表してもらう。



2017年度

日本の思想と文化 (前期 水曜日1・2校時)

授業の目的
 思想・文化の豊かな世界。現代に生きる我々がさまざまな問題関心をぶつけることによって、それはさまざまな顔を見せてくれる。それを実証的・歴史的に明らかにしていくこと、そこに思想史・文化史という学問の「ものの見方・考え方」の面白さがある。そのことはまた、現代に埋没している我々自身を問い直す力を養うことでもある。この授業では、思想史や文化史という学問の方法や意義について学び、考えるとともに、日本史上における思想や文化についての理解を深めることを目的とする。

授業の概要
 テーマは「世界の中の日本」。
 日本人が世界の中での日本をどのように捉えてきたのか、それをめぐってどのような思想的・文化的営みがなされてきたのか、時代を追って見ていく。

0、ガイダンス
1、中華と夷狄の世界
2、天竺・震旦・本朝の三国世界と粟散辺土
3、「神国」日本をめぐって
4、西洋との出会い、および「日本型華夷意識」について
5、「皇国」の意識
6、尊王攘夷思想と西洋蔑視克服の思想
筆記試験

日本の思想と文化 (後期 水曜日1・2校時)

授業の目的
 思想・文化の豊かな世界。現代に生きる我々がさまざまな問題関心をぶつけることによって、それはさまざまな顔を見せてくれる。それを実証的・歴史的に明らかにしていくこと、そこに思想史・文化史という学問の「ものの見方・考え方」の面白さがある。そのことはまた、現代に埋没している我々自身を問い直す力を養うことでもある。この授業では、思想史や文化史という学問の方法や意義について学び、考えるとともに、日本史上における思想や文化についての理解を深めることを目的とする。

授業の概要
 テーマは「日本人と超越者」。
 日本人は神・仏・天などの超越者をどのように捉えてきたのか、それをめぐってどのような思想的・文化的営みがなされてきたのか、時代を追って見ていく。

0、ガイダンス
1、日本神話の世界
2、神と仏の交渉
3、「天道」と「デウス」と「天理」
4、儒学者の天・鬼神観
5、国学者の神々の世界
6、幕末から明治にかけての天
筆記試験

基礎ゼミナール (前期 木曜日3・4校時)  1年次向け

授業の目的
 このゼミナールでは研究発表に至るまでに必要な能力を身につけるとともに、他人の着想や方法を理解し、積極的に討論に参加していく姿勢を身につけることを目的とする。また、ゼミナールを通して学問の面白さや、教員や他の学生たちとともに考え、ともに悩み、ともに学ぶ喜びを感じてもらえたらと思う。

授業の概要
 テーマは「日本人と異界」。震災復興に関する学修の訪問先は釜石市。
 これまで日本人は、異界−日常生活を営んでいる世界とは異なる世界−をどのように想像(創造)し、またそれとどのように関わってきたのか。異界は実生活においてどのような意義をもっていたのだろうか。このゼミナールでは、異界の場所(黄泉・地獄など)、住者(神・鬼・物の怪・妖怪・幽霊・祖霊など)、日常世界との通路(祭祀、シャーマン、夢など)等に注目し、それらが時代とともにどのように変化してきたのか、歴史的な観点を重視しながら考える。それを踏まえて、現代の日本人にとっての異界について検討する。

0、ガイダンス(全体・ゼミナール・図書館他)
1、各自(あるいは各班)の発表テーマの検討
2、資料探索・収集の方法、発表レジュメの作り方、レポートの書き方
3、震災復興に関する学修の事前指導
4、被災地訪問
5、震災復興に関する学修の事後指導
6、学生による発表と討論
7、総括

日本思想史講義 A・IA (前期 水曜日3・4校時)  2〜3年次向け

授業の目的
 日本の思想について、歴史的な観点および国際的な視野から考える力を養う。

授業の概要
 テーマは「日本人の死生観と他界観−原始・古代」。
 「死」や「死後の世界」についてどのように考えるか、これは古今東西を問わず人間が抱いてきた問題関心の一つである。これはまた「生」や「生の世界」をどのように位置づけるかという問題にもつながっていく。
 講義では、以上の問題について原始から古代にかけての日本人は、どのように感じ捉えていたのか、他の民族の場合とも比較しながら見ていこうと思う。なお他界観については死後世界観を軸に話をする予定である。

0、ガイダンス
1、縄文から弥生へ
2、山と里
3、黄泉の国
4、仏教における死と他界
5、古代日本人と輪廻・地獄・極楽
筆記試験

日本思想史講義 B・IB (後期 水曜日3・4校時)  2〜3年次向け

授業の目的
 日本の思想について、歴史的な観点および国際的な視野から考える力を養う。

授業の概要
 テーマは「日本人の死生観と他界観−中世・近世」。
 「死」や「死後の世界」についてどのように考えるか、これは古今東西を問わず人間が抱いてきた問題関心の一つである。これはまた「生」や「生の世界」をどのように位置づけるかという問題にもつながっていく。
 講義では、以上の問題について中世から近世にかけての日本人は、どのように感じ捉えていたのか、他の民族の場合とも比較しながら見ていこうと思う。なお他界観については死後世界観を軸に話をする予定である。

0、ガイダンス
1、『平家物語』の死生観と他界観
2、中世人のコスモロジー
3、朱子学における死と鬼神
4、葬式仏教と近世日本社会
5、近世知識人と死生・霊魂・幽冥
筆記試験

日本思想史特講 IIA (前期 月曜日7・8校時)  3〜4年次向け

授業の目的
 日本の思想について、歴史的な観点および国際的な視野から考える力を養う。

授業の概要
 テーマは「江戸時代前期の天皇観」。
 天皇をめぐってはこれまで政治史・経済史・宗教史などさまざまな分野から研究がなされてきた。思想史においても各時代に天皇がなぜ、またどのように問題にされたのかを問うことは、重要なテーマの一つとなっている。
 ところで近年、江戸期の「泰平」の時代における天皇の浮上という問題が注目されている。江戸時代の天皇観をめぐっては従来、垂加神道や後期水戸学、国学が取り上げられることが多く、また近代の天皇制や皇国史観とのかかわりから問題にされることが多かった。そのためかえって見落とされていた面もあろう。講義では、江戸時代前期の天皇観について、従来の枠を越えて、広い角度から時代を追いながら検討してみたい。

0、ガイダンス
1、江戸時代の天皇の位置、および天皇観把握の方法・視点
2、江戸前期儒学者の天皇観
3、いわゆる日本型華夷意識をめぐって
4、垂加神道の天皇観
5、将軍周辺の思想家の天皇観
筆記試験

日本思想史特講 IIB (後期 月曜日7・8校時)  3〜4年次向け

授業の目的
 日本の思想について、歴史的な観点および国際的な視野から考える力を養う。

授業の概要
 テーマは「江戸時代後期の天皇観」。
 天皇をめぐってはこれまで政治史・経済史・宗教史などさまざまな分野から研究がなされてきた。思想史においても各時代に天皇がなぜ、またどのように問題にされたのかを問うことは、重要なテーマの一つとなっている。
 ところで近年、江戸期の「泰平」の時代における天皇の浮上という問題が注目されている。江戸時代の天皇観をめぐっては従来、垂加神道や後期水戸学、国学が取り上げられることが多く、また近代の天皇制や皇国史観とのかかわりから問題にされることが多かった。そのためかえって見落とされていた面もあろう。講義では、江戸時代後期の天皇観について、従来の枠を越えて、広い角度から時代を追いながら検討してみたい。

0、ガイダンス
1、江戸時代の天皇の位置、および天皇観把握の方法・視点
2、徂徠学が残したもの
3、宝暦・明和事件について
4、寛政期の朝幕関係
5、江戸後期知識人と民衆の天皇観
筆記試験

日本思想史演習 IIA・IIB (前期・後期 木曜日7・8校時)  3〜4年次向け

授業の目的
 研究発表を行うためには、@テーマや対象の選定、A史料の収集と読解、B先行研究の収集と問題点の把握、C論の構築などのプロセスが必要であり、またその過程で自己の問題意識を明確にしていくことがとりわけ重要である。
 この演習では各人が実践を通して、このような能力を身につけていくとともに、他人の問題関心や着想、方法を理解し、積極的に討論に参加していく姿勢を身につけることを目的とする。

授業の概要
 各自がテーマを設定して研究発表をし、その後全体で質疑応答・討論を行う。原則として4年次、3年次の順に発表してもらう。




岩手大学 人文社会科学部 中村安宏研究室
最終更新日:2017/05/29