留学体験記
41213058 千田満里奈
私は2014年9月から12月の4か月間、フランスのボルドー第三大学に留学しました。大学に入学する前から、漠然と留学してみたいと思っていました。最初は、英語圏への憧れが強かったのですがフランス語の授業を受けてみて、フランスに興味がわき、ここに行きたいと思うようになりました。初めての海外でしたが、前の年に留学してきた先輩に話を聞いたり、岩手大学に交換留学で来ているフランス人と交流したりして、留学へのわくわくした気持ちが大きくなりました。
フランスについて、はじめのうちはまだネイティブの話すフランス語に慣れていなかったので、何を言っているのかわからなかったり、いろいろな書類を提出しなくてはならなかったりと大変でした。しかし、岩手大学に交換留学していたフランス人が助けてくれたり、全国各地からボルドー大学に留学しにきている日本人たちと情報を共有しながら現地の生活に慣れてきました。フランスに来てから、すべてが新鮮で外に出ることがとても楽しかったです。大学から少し離れて町の中心部に行ってみると、おしゃれなカフェや建物、大聖堂などがあり、教科書やテレビの映像でみたようなものが実際に自分の目の前にあることがうれしくて写真をたくさん撮りました。一か月もしないうちに一人で町をふらふら歩いてみたり、買い物をしたりできるようになるので、どこにどのようなお店があるのかも把握できて行動範囲も広がります。私が留学中にお勧めしたいのがジェラートと鴨肉です。ジェラートは町を歩いていると何軒か見かけるのですが、その中でもアイスのなかにごろごろと大きな果物やナッツなどが入ったものがあってとてもおいしいです。また、鴨肉はレストランなどで食べることができ、日本では鴨肉のステーキなど大きな塊で食べることはあまりないと思うのですが、フランスのものはとてもおいしいので行った際には食べてみて下さい。
語学学校での授業はいろいろな国からフランス語を学びに来ている人々がいます。年齢も様々で最初は同じクラスの日本人同士でかたまってしまいますが、グループワークやペアワークが多いので自然と仲良くなることができます。様々な文化をもった人が集まって授業をするので、時には理解しがたいことをする人や自分がこうしたいのに上手くできないこともあります。しかし、4か月の留学をとおして、どんなに大変なことや嫌なことでもどうにかなるし、その中で自分は何を考えてどのように行動するかが大切だと思いました。考えて行動しても失敗することもありますが、それは次に失敗しないための経験となると思います。
私は留学の動機はとにかく自分の知らないところに行ってみたいという気持ちだけでしたが、本当に行って良かったと思います。日本に帰国してから友達に変わったね、と言われることが多くなり、自分自身でも考え方や行動が変わったと実感します。岩手大学に入学してフランス語コースに進む学生にはぜひこの交換留学の制度を利用してほしいと思います。