岩手大学 人文社会科学部 人間文化課程

ヨーロッパ語圏文化プログラム フランス言語文化専攻

Angers研修

本宮佳央理

 私は1年次の春休みを利用し、同じ課程かつ同い年である友人2人とフランス研修に行った。3週間ホームステイをしながら西部カトリック大学に通い、全てフランス語で行われる授業を受け、研修終了後4泊5日間パリで観光をした。実際に足を運ぶまではフランス語でコミュニケーションがとれるか、授業について行けるのか、ホームステイをしながら生活していけるのかなど不安しかなかったと言うくらい不安はたくさんあった。実際に、現地に着き最初の数日間は主に言語に対して焦りと怖さを感じた。何を言っているのか、早さに理解が追いつかず3人でとことん落ち込んだ事もあった。だが、研修のラストスパートに差し込む頃には落ち込んだことも笑い話にできるくらい、フランスでの生の生活を楽しみ充実させることができた研修であったと私は感じている。


 学校では、フランス語についていけず何度も現地で出会った日本人だけでなく多国籍のクラスメイトに助けてもらった。先生方も話しやすく、私がどんなフランス語を話しても耳を傾け理解しようとしてくれた。学校での出会いもかけがえのない宝物だ。


 ホームステイ先では、ホストマザーと4歳と11歳の孫2人と生活を共にした。ホストマザーは暖かく優しい人で、いつも私を気にかけてくれた。私はホストマザーと話をすることがとても好きだった。2人の孫もかわいらしく、私を歓迎し一緒にいてくれた。時にはフランス語を教えてくれたり一緒に遊んだりした。ホストファミリーとの奇跡の出会いにも感謝している。私の、大好きで自慢のフランスの家族だ。


 私は大学在学中に海外研修に行きたいと思っていた。自ら一歩踏み出し、たくさんの人の力を借りることでその夢を実現することができた。想像を超える言語の壁や悔しさ、想像を超える出会い、想像を超える経験を積むことができた有意義で自分の財産になるような研修だったと思う。研修に参加すると決めた時、私は金銭面や予定の調整などたくさん悩んだ。そんな私を暖かく見守り続けてくださったたくさんの人に感謝の思いでいっぱいである。今後、研修に行き感じたことや学んだことを自分の人生に活かし、今回の研修でうまれたり深まったりした人との繋がりを大事に大切にし続けること、今回の研修で広くなった視野に満足せず更に視野を広げやりたいことをみつけることが今の私の目標である。