岩手大学 人文社会科学部 人間文化課程

ヨーロッパ語圏文化プログラム フランス言語文化専攻

Angers研修

小澤 里菜

 私は大学一年生の春休み、同じフランス語の授業を受けていた友達とフランスアンジェ市の西部カトリック大学付属語学センターでフランス語を学ぶ留学をしました。

 語学センターには同じくらいの年頃の人のほか、就職のためやフランス人の恋人のためにフランス語を学ぶ人がいました。日本、韓国、中国、ロシア、メキシコ、ベトナム、インド、シリアと私のクラスには様々な出身の人が集まっていて、学校で勉強をするほか、遠足としてお城見学、お酒の工場見学、世界遺産のモンサンミッシェル見学があり、素晴らしい体験ができました。遠足の日はホストファミリーのマダムが作ってくれるサンドイッチが楽しみでした。通学にバスを使ったのですが、初めはうまくいかず2時間後にやっと乗れたということもありました。


 ホームステイ先は夫婦と三人の息子、猫一匹の家族構成で、緊張していた私を優しく迎えてくれました。宿題を手伝ってもらったり、料理を手伝わせてもらったり、休日には街の散策やデパート、レストラン、博物館、お城などに外出させてもらいとても楽しかったです。ホームステイ先での食事は朝晩でしたが、午後に授業がない日は迎えにきてくださり、家で昼食を食べさせていただいたこともありました。学校から帰るとココアとお菓子を用意してもらってマダムと学校での出来事など拙いながらもフランス語でおしゃべりをしました。

 ホームステイ先は実家のような安心があり、一度も日本に帰りたいと思ったことはありませんでした。今思い出してもフランスでの留学は輝かしい宝物のような思い出で私にとって大切な体験です。また、岩手で暮らしてきた私にとって大きな成長の糧となりました。外国に行ったことがなかったので順応できるか不安だったため3週間のプログラムに参加したのですが、不自由はありませんでした。この体験をもとにこれからもっと新しいことに挑戦していきたいです。