岩手大学 人文社会科学部 人間文化課程

ヨーロッパ語圏文化プログラム フランス言語文化専攻

Angers研修

高橋 彩耶

 私は1年次でフランス語を学修して、自分のフランス語がどのくらい通用するか、自分に足りないものは何かを明らかにしたいと思い、アンジェでの短期研修のプログラムに参加しました。また、芸術や美食の街であるフランスの雰囲気に触れたい、日本とは大きく異なる文化を体験してみたいといったことも研修に参加した理由です。


 私が通った語学学校のクラスは同じような短期研修の学生や長期留学の学生、就職のためにフランス語を学ぶ人など様々でした。クラスメイトと会話する際はフランス語だけではなく英語を使う時もありました。フランス語を学んでいる学生は英語が堪能な人達が多くいて、英語でコミュニケーションを取っている場面を見るのも少なくなかったです。クラスメイトとは同じ目標を持っていることもあり、すぐに打ち解けることができました。また、先生は親切な方ばかりで、ひとりひとりに丁寧に教えてくれるためとても良い環境でフランス語を学ぶことができたと実感しています。

 私が滞在したホストファミリーはホストファザー、ホストマザー、息子という家族構成でした。彼らはフランス語が拙い私が理解できるようにボディランゲージを多く使い、わかりやすく説明してくれました。また、私に何がしたいか、何が食べたいか、何か困ったことはないかを常に聞いてくれていたので、充実し、不自由のない生活を送ることができました。フランスの家庭で生活することにより、語学学校にいる時よりもフランスの文化を身近に感じ、多くの異文化を体験することができました。


 今回研修に参加して、日本の文化や価値観の本質を知り、また日本を客観的に見ることができたと感じています。今まで日本でしか生活したことのない私にとって、フランス・アンジェでの生活により、日本を図るものさしのようなものができたと感じました。今回の研修は私にとってかけがえのない思い出となったと同時に、自分に足りないものが明らかになったため自分を成長させるきっかけとなりました。また、異文化に触れることによって考え方が多様になり、世界観が広がりました。研修での思い出や学んだことをこれからの大学生活に生かし、フランス語の上達に向けて努力したいです。また、今回の研修で出会った人々や研修に携わってくれた先生、私を快く送り出してくれた両親に感謝したいです。