ボルドー留学体験記

渡邊 古都

　私は2016年9月から2017年6月までフランスのボルドーで生活をしました。フランスで過ごした約9か月半は、とても充実していて最高の時間でした。

　普段は語学学校に通っていました。テストによりクラス分けがされ、少人数のクラスの中で学習をしました。すべてがフランス語だけで進められていくという環境には、慣れるのに少し時間がかかりました。しかし、多国籍のクラスメイトやフランス人の先生方にサポートしてもらいながら、楽しんで授業に取り組むことができました。

　放課後や週末は、寮や大学の友人と遊びに出かけたり、ご飯を一緒に食べたりしました。また、ボルドー大学のハンドボールクラブにも所属していたので、スポーツを通してフランス人とコミュニケーションを取るという貴重な体験もできました。バカンスには、友人とフランス国内外へ旅行に行ったり、フランス人の友人の家に泊まらせてもらったりと、楽しい時間を過ごしました。帰国前にはホームステイもして、ボルドーの生活とはまた違う、新しい体験ができました。

　フランスでの生活は、日本と異なるところも多く、毎日が新しい発見であふれていました。スーパーやパン屋、マルシェは、品物やシステムが違うだけでなく、店員さんと会話しながら買い物ができたのが一番面白かったです。ボルドーの街も、美しい建物や自然があり、用事のないときでも散歩に出かけていました。

　たくさんの不安の中でスタートしたフランス留学でしたが、帰国するころにはまだ残りたいと思うほどでした。日本にいるときには感じることのできなかった感情や考えが生まれ、新しい経験ができ、語学力だけでなくあらゆる面で成長ができたと思います。留学中には多くの人とも出会い、いつかまた会いに行きたいと強く思えるような友人ができたことも、留学中に得たことのひとつです。このような留学で得た多くの財産は、私自身を大きく変えました。留学をさせていただいたことに、大変感謝しております。今後留学を考えている人には、ぜひ一歩踏み出して多くの経験をしてほしいです。今まで気づかなかった新しい発見があるはずです。