- 教育と研究とは別々のものではなく、不可分のものであるという「研教一致」という発想が必要であると考えます。
- よりわかりやすい教育のためには制度や技術面の改善だけではなく、研究の深化が不可欠であり、また、研究を将来に活かしていくためには、教育の場における自分の研究の見直しも必要であると思います。
- 例えば、これまでの研究において自然に使っていた専門用語について、教育において生徒や学生たちにわかりやすく説明することが必要ですが、そのことは同時に研究において自明の専門用語の問い直しにつながります。また、教育の場での生徒や学生との対話を通して、生徒や学生たちの問題関心の在りかを把握することも大切だと思います。
- 教育と研究とは不可分であるという発想に立つことにより、相乗効果による両者の質の向上を期待できるのではないかと考えます。また、この発想は研究者にとっては、研究と教育とを自分の中で対立するものとすることによる精神的な厳しさを乗り越えることができますし、教育者にとって学びや研究は、教育の場で行き詰まった時の救いになります。(2020/09/23)
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