授業概要


2022年度

日本の思想と文化 (前期 水曜日1時限)
授業の目的
 思想・文化の豊かな世界。現代に生きる我々がさまざまな問題関心をぶつけることによって、それはさまざまな顔を見せてくれる。それを実証的・歴史的に明らかにしていくこと、そこに思想史・文化史という学問の「ものの見方・考え方」の面白さがある。そのことはまた、現代に埋没している我々自身を問い直す力を養うことでもある。この授業では、思想史や文化史という学問の方法や意義について学び、考えるとともに、日本史上における思想や文化についての理解を深めることを目的とする。

授業の概要
 テーマは「世界の中の日本」。
 日本人が世界の中での日本をどのように捉えてきたのか、それをめぐってどのような思想的・文化的営みがなされてきたのか、時代を追って見ていく。

0、ガイダンス
1、中華と夷狄の世界
2、仏教の世界
3、三国世界観の成立と展開
4、三国世界観と神国思想
5、いわゆる「鎖国」について
6、中華思想の終焉と皇国の意識
7、日米和親条約締結の思想的背景
8、近現代の日本−西洋と東洋のはざまで
9、まとめと試験
日本の思想と文化 (後期 水曜日1時限)
授業の目的
 思想・文化の豊かな世界。現代に生きる我々がさまざまな問題関心をぶつけることによって、それはさまざまな顔を見せてくれる。それを実証的・歴史的に明らかにしていくこと、そこに思想史・文化史という学問の「ものの見方・考え方」の面白さがある。そのことはまた、現代に埋没している我々自身を問い直す力を養うことでもある。この授業では、思想史や文化史という学問の方法や意義について学び、考えるとともに、日本史上における思想や文化についての理解を深めることを目的とする。

授業の概要
 テーマは「日本人と超越者」。
 日本人は神・仏・天などの超越者をどのように捉えてきたのか、それをめぐってどのような思想的・文化的営みがなされてきたのか、時代を追って見ていく。

0、ガイダンス
1、日本神話の世界
2、仏教における超越者
3、神と仏の交渉
4、天道・デウス・天理
5、中国における超越者
4、江戸時代儒学者の天・鬼神観
5、国学者の神々の世界
6、幕末から明治にかけての天
7、まとめと試験
日本語表現基礎 (前期 火曜日3時限)  2〜4年次向け
授業の目的
 日本語の資料を題材にして、日本語による基礎的表現力を高め、口頭発表、レポート、論文に関する知識と技能を習得する。

授業の概要
 大学の学びにとって必要な表現力とは何かを知るとともに、それを実践的な能力に結びつけるための訓練を行う。

0、ガイダンス
1、各自の発表テーマの検討
2、口頭発表にいたるまで、及びレポート・論文の作成方法
3、口頭発表・プレゼンテーションの方法
4、口頭発表・プレゼンテーションと質疑応答
5、レポートの作成と添削
日本思想史講義 C (前期 水曜日2時限)  2〜3年次向け
授業の目的
 日本の思想について、歴史的な観点および国際的な視野から考える力を養う。

授業の概要
 テーマは「古代中世日本思想史の諸問題」。
 教科書『概説 日本思想史[増補版]』をもとに補足説明をし、また疑問点や問題点を探りながら読み進めていく。

0、ガイダンス
1、古代思想概説
2、「日本」の誕生
3、奈良時代の思想と宗教
4、平安時代の仏教
5、平安時代の政治と貴族文化
6、漢文の思想・和文の思想
7、中世思想概説
8、院政期の思想
9、武家政権の成立と政治思想の展開
10、鎌倉仏教の思想
11、神道思想の形成
12、文芸と芸能の思想
13、民衆文化の開花
まとめ・試験
日本思想史講義 D (後期 水曜日2時限)  2〜3年次向け
授業の目的
 日本の思想について、歴史的な観点および国際的な視野から考える力を養う。

授業の概要
 テーマは「近世近代日本思想史の諸問題」。
 教科書『概説 日本思想史[増補版]』をもとに補足説明をし、また疑問点や問題点を探りながら読み進めていく。

0、ガイダンス
1、近世思想概説
2、世俗と宗教の葛藤
3、泰平の到来
4、儒学と仏教
5、町人の思想・農民の思想
6、国学と神道
7、蘭学の成立と内憂外患
8、幕末の群像
9、近代思想概説
10、「文明」への旅立ち
11、臣民と国民
12、大正デモクラシーの思想
13、都市と大衆の思想
まとめ・試験
日本思想史講読 I・II (前期・後期 月曜日4時限)  3〜4年次向け
授業の目的
 日本思想史関係の文献をいかに深く読み解くか、その方法を学ぶ。

授業の概要
 文献を深く読み解くためには、@著者にとって当時見ることのできた書物にはどのようなものがあるか、A著者はその中からどの書物を問題にしているか、B著者はそれをどのように読みかえ、あるいは批判し、あるいは活用して自らのテキストを構成しているか、以上をおさえながら読むことが肝要である。そうすることによって著者の思想の特質が見えてくる。
 今年度は以上のような方法を身につけるべく、平田篤胤の『霊能真柱』を読む予定である。
 進め方としては、担当順を決めて報告してもらい、その後議論により理解を深めていく。
日本思想史演習 I・II (前期・後期 木曜日4時限)  3〜4年次向け
授業の目的
 研究発表を行うためには、@テーマや対象の選定、A資料の収集と読解、B先行研究の収集と問題点の把握、C論の構築などのプロセスが必要であり、またその過程で自己の問題意識を明確にしていくことがとりわけ重要である。
 この演習では各人が実践を通して、このような能力を身につけていくとともに、他人の問題関心や着想、方法を理解し、積極的に討論に参加していく姿勢を身につけることを目的とする。

授業の概要
 各自がテーマを設定して研究発表をし、その後全体で質疑応答・討論を行う。原則として4年次、3年次の順に発表してもらう。


2023年度

日本の思想と文化 (前期 水曜日1時限)
授業の目的
 思想・文化の豊かな世界。現代に生きる我々がさまざまな問題関心をぶつけることによって、それはさまざまな顔を見せてくれる。それを実証的・歴史的に明らかにしていくこと、そこに思想史・文化史という学問の「ものの見方・考え方」の面白さがある。そのことはまた、現代に埋没している我々自身を問い直す力を養うことでもある。この授業では、思想史や文化史という学問の方法や意義について学び、考えるとともに、日本史上における思想や文化についての理解を深めることを目的とする。

授業の概要
 テーマは「世界の中の日本」。
 日本人が世界の中での日本をどのように捉えてきたのか、それをめぐってどのような思想的・文化的営みがなされてきたのか、時代を追って見ていく。

0、ガイダンス
1、中華と夷狄の世界
2、仏教の世界
3、三国世界観の成立と展開
4、三国世界観と神国思想
5、いわゆる「鎖国」について
6、中華思想の終焉と皇国の意識
7、日米和親条約締結の思想的背景
8、近現代の日本−西洋と東洋のはざまで
日本の思想と文化 (後期 水曜日1時限)
授業の目的
 思想・文化の豊かな世界。現代に生きる我々がさまざまな問題関心をぶつけることによって、それはさまざまな顔を見せてくれる。それを実証的・歴史的に明らかにしていくこと、そこに思想史・文化史という学問の「ものの見方・考え方」の面白さがある。そのことはまた、現代に埋没している我々自身を問い直す力を養うことでもある。この授業では、思想史や文化史という学問の方法や意義について学び、考えるとともに、日本史上における思想や文化についての理解を深めることを目的とする。

授業の概要
 テーマは「日本人と超越者」。
 日本人は神・仏・天などの超越者をどのように捉えてきたのか、それをめぐってどのような思想的・文化的営みがなされてきたのか、時代を追って見ていく。

0、ガイダンス
1、日本神話の世界
2、仏教における超越者
3、神と仏の交渉
4、天道・デウス・天理
5、中国における超越者
4、江戸時代儒学者の天・鬼神観
5、国学者の神々の世界
6、幕末から明治にかけての天
7、近現代日本人と超越者・試験
日本語表現基礎 (前期 火曜日3時限)  2〜4年次向け
授業の目的
 日本語の資料を題材にして、日本語による基礎的表現力を高め、口頭発表、レポート、論文に関する知識と技能を習得する。

授業の概要
 大学の学びにとって必要な表現力とは何かを知るとともに、それを実践的な能力に結びつけるための訓練を行う。

0、ガイダンス
1、各自の発表テーマの検討
2、口頭発表に至るまで、及びレポート・論文の作成方法
3、口頭発表・プレゼンテーションの方法
4、口頭発表・プレゼンテーションと質疑応答
5、レポートの作成と添削
日本思想史講義 A (前期 水曜日2時限)  2〜3年次向け
授業の目的
 日本の思想について、歴史的な観点および国際的な視野から考える力を養う。

授業の概要
 テーマは「日本人の死生観と他界観−原始・古代」。
 「死」や「死後の世界」についてどのように考えるか、これは古今東西を問わず人間が抱いてきた問題関心の一つである。これはまた「生」や「生の世界」をどのように位置づけるかという問題にもつながっていく。
 講義では、以上の問題について原始から古代にかけての日本人は、どのように感じ捉えていたのか、他の民族の場合とも比較しながら見ていこうと思う。なお他界観については死後世界観を軸に話をする予定である。

0、ガイダンス
1、縄文から弥生へ
2、山と里
3、黄泉の国
4、仏教における死と他界
5、古代日本人と輪廻・地獄・極楽
6、まとめと試験
日本思想史講義 B (後期 水曜日2時限)  2〜3年次向け
授業の目的
 日本の思想について、歴史的な観点および国際的な視野から考える力を養う。

授業の概要
 テーマは「日本人の死生観と他界観−中世・近世」。
 「死」や「死後の世界」についてどのように考えるか、これは古今東西を問わず人間が抱いてきた問題関心の一つである。これはまた「生」や「生の世界」をどのように位置づけるかという問題にもつながっていく。
 講義では、以上の問題について中世から近世にかけての日本人は、どのように感じ捉えていたのか、他の民族の場合とも比較しながら見ていこうと思う。なお他界観については死後世界観を軸に話をする予定である。

0、ガイダンス
1、古代・中世における仏教思想の展開
2、『平家物語』の死生観と他界観
3、中世日本人のコスモロジー
4、朱子学における死と鬼神
5、葬式仏教と日本近世社会
6、武士道をめぐって
7、心中をめぐって
8、近世日本人と死生・霊魂・幽冥
9、まとめと試験
日本思想史特講 A (前期 月曜日4時限)  3〜4年次向け
授業の目的
 日本の思想について、歴史的な観点および国際的な視野から考える力を養う。

授業の概要
 テーマは「江戸時代前期の天皇観」。
 天皇をめぐってはこれまで政治史・経済史・宗教史などさまざまな分野から研究がなされてきた。思想史においても各時代に天皇がなぜ、またどのように問題にされたのかを問うことは、重要なテーマの一つとなっている。
 ところで近年、江戸期の「泰平」の時代における天皇の浮上という問題が注目されている。江戸時代の天皇観をめぐっては従来、垂加神道や後期水戸学、国学が取り上げられることが多く、また近代の天皇制や皇国史観とのかかわりから問題にされることが多かった。そのためかえって見落とされていた面もあろう。講義では、江戸時代前期の天皇観について、従来の枠を越えて、広い角度から時代を追いながら検討してみたい。

0、ガイダンス
1、江戸時代の天皇の位置
2、天皇観把握の方法・視点
2、江戸前期儒学者の天皇観
3、いわゆる日本型華夷意識をめぐって
4、垂加神道の天皇観
5、将軍周辺の思想家の天皇観
6、まとめと試験
日本思想史特講 B (後期 月曜日4時限)  3〜4年次向け
授業の目的
 日本の思想について、歴史的な観点および国際的な視野から考える力を養う。

授業の概要
 テーマは「江戸時代後期の天皇観」。
 天皇をめぐってはこれまで政治史・経済史・宗教史などさまざまな分野から研究がなされてきた。思想史においても各時代に天皇がなぜ、またどのように問題にされたのかを問うことは、重要なテーマの一つとなっている。
 ところで近年、江戸期の「泰平」の時代における天皇の浮上という問題が注目されている。江戸時代の天皇観をめぐっては従来、垂加神道や後期水戸学、国学が取り上げられることが多く、また近代の天皇制や皇国史観とのかかわりから問題にされることが多かった。そのためかえって見落とされていた面もあろう。講義では、江戸時代後期の天皇観について、従来の枠を越えて、広い角度から時代を追いながら検討してみたい。

0、ガイダンス
1、江戸時代の天皇の位置、及び天皇観把握の方法・視点
2、徂徠学が残したもの
3、宝暦・明和事件について
4、寛政期の朝幕関係
5、江戸後期知識人の天皇観
6、江戸後期庶民の天皇観
7、まとめと試験
日本思想史演習 III・IV (前期・後期 木曜日4時限)  3〜4年次向け
授業の目的
 研究発表を行うためには、@テーマや対象の選定、A資料の収集と読解、B先行研究の収集と問題点の把握、C論の構築などのプロセスが必要であり、またその過程で自己の問題意識を明確にしていくことがとりわけ重要である。
 この演習では各人が実践を通して、このような能力を身につけていくとともに、他人の問題関心や着想、方法を理解し、積極的に討論に参加していく姿勢を身につけることを目的とする。

授業の概要
 各自がテーマを設定して研究発表をし、その後全体で質疑応答・討論を行う。原則として4年次、3年次の順に発表してもらう。


2024年度

日本の思想と文化 (前期 水曜日1時限)
授業の目的
 思想・文化の豊かな世界。現代に生きる我々がさまざまな問題関心をぶつけることによって、それはさまざまな顔を見せてくれる。それを実証的・歴史的に明らかにしていくこと、そこに思想史・文化史という学問の「ものの見方・考え方」の面白さがある。そのことはまた、現代に埋没している我々自身を問い直す力を養うことでもある。この授業では、思想史や文化史という学問の方法や意義について学び、考えるとともに、日本史上における思想や文化についての理解を深めることを目的とする。

授業の概要
 テーマは「世界の中の日本」。
 日本人が世界の中での日本をどのように捉えてきたのか、それをめぐってどのような思想的・文化的営みがなされてきたのか、時代を追って見ていく。

0、ガイダンス
1、中華と夷狄の世界
2、仏教の世界
3、三国世界観の成立と展開
4、三国世界観と神国思想
5、いわゆる「鎖国」について
6、中華思想の終焉と皇国の意識
7、近現代の日本−西洋と東洋のはざまで
8、まとめと試験
日本の思想と文化 (後期 水曜日1時限)
授業の目的
 思想・文化の豊かな世界。現代に生きる我々がさまざまな問題関心をぶつけることによって、それはさまざまな顔を見せてくれる。それを実証的・歴史的に明らかにしていくこと、そこに思想史・文化史という学問の「ものの見方・考え方」の面白さがある。そのことはまた、現代に埋没している我々自身を問い直す力を養うことでもある。この授業では、思想史や文化史という学問の方法や意義について学び、考えるとともに、日本史上における思想や文化についての理解を深めることを目的とする。

授業の概要
 テーマは「日本人と超越者」。
 日本人は神・仏・天などの超越者をどのように捉えてきたのか、それをめぐってどのような思想的・文化的営みがなされてきたのか、時代を追って見ていく。

0、ガイダンス
1、日本神話の世界
2、仏教における超越者
3、神と仏の交渉
4、天道・デウス・天理
5、中国における超越者
4、江戸時代儒学者の天・鬼神観
5、国学者の神々の世界
6、幕末から明治にかけての天
7、まとめと試験
日本思想史講義 C (前期 水曜日2時限)  2〜3年次向け
授業の目的
 日本の思想について、歴史的な観点および国際的な視野から考える力を養う。

授業の概要
 テーマは「古代中世日本思想史の諸問題」。
 教科書『概説 日本思想史[増補版]』をもとに補足説明をし、また疑問点や問題点を探りながら読み進めていく。

0、ガイダンス
1、古代思想概説
2、「日本」の誕生
3、奈良時代の思想と宗教
4、平安時代の仏教
5、平安時代の政治と貴族文化
6、漢文の思想・和文の思想
7、中世思想概説
8、院政期の思想
9、武家政権の成立と政治思想の展開
10、鎌倉仏教の思想
11、神道思想の形成
12、文芸と芸能の思想
13、民衆文化の開花
まとめ・試験
日本思想史講義 D (後期 水曜日2時限)  2〜3年次向け
授業の目的
 日本の思想について、歴史的な観点および国際的な視野から考える力を養う。

授業の概要
 テーマは「近世近代日本思想史の諸問題」。
 教科書『概説 日本思想史[増補版]』をもとに補足説明をし、また疑問点や問題点を探りながら読み進めていく。

0、ガイダンス
1、近世思想概説
2、世俗と宗教の葛藤
3、泰平の到来
4、儒学と仏教
5、町人の思想・農民の思想
6、国学と神道
7、蘭学の成立と内憂外患
8、幕末の群像
9、近代思想概説
10、「文明」への旅立ち
11、臣民と国民
12、大正デモクラシーの思想
13、民族という幻想
まとめ・試験
日本思想史講読 I・II (前期・後期 月曜日4時限)  3〜4年次向け
授業の目的
 日本思想史関係の文献をいかに深く読み解くか、その方法を学ぶ。

授業の概要
 文献を深く読み解くためには、@著者にとって当時見ることのできた書物にはどのようなものがあるか、A著者はその中からどの書物を問題にしているか、B著者はそれをどのように読みかえ、あるいは批判し、あるいは活用して自らのテキストを構成しているか、以上をおさえながら読むことが肝要である。そうすることによって著者の思想の特質が見えてくる。
 今年度は以上のような方法を身につけるべく、平田篤胤の『霊能真柱』を読む予定である。
 進め方としては、担当順を決めて報告してもらい、その後議論により理解を深めていく。
日本思想史演習 I・II (前期・後期 木曜日4時限)  3〜4年次向け
授業の目的
 研究発表を行うためには、@テーマや対象の選定、A資料の収集と読みとき、B先行研究の収集と問題点の把握、C論の構築などのプロセスが必要であり、またその過程で自己の問題意識を明確にしていくことがとりわけ重要である。
 この演習では各人が実践を通して、このような能力を身につけていくとともに、他人の問題関心や着想、方法を理解し、積極的に討論に参加していく姿勢を身につけることを目的とする。

授業の概要
 各自がテーマを設定して研究発表をし、その後全体で質疑応答・討論を行う。原則として4年次、3年次の順に発表してもらう。



岩手大学 人文社会科学部 中村安宏研究室
最終更新日:2024/12/05