卒業生からのメッセージ

人文社会科学部の卒業生は、「専門深化」と「総合化」の学部共育の理念のもと、広い視野と高いコミュニケーション能力を身につけ、公務員や民間企業等で幅広く活躍しています。

※掲載されているインタビュー記事は2017年に作成されたものであり、所属、勤務地等が現在とは異なっている場合があります。

他国の文化とともに自国の文化を学ぶことで理解が深まりました。

卒業生のメッセージ 齊藤 香さん 人間文化
課程

北日本銀行本店

齊藤 香さん

国際文化課程 欧米言語文化コース(改組前の名称)

2014年度卒業

<岩手県立盛岡第三高校出身>

実家が近くにあり、小さな頃から身近に感じていた大学でした。高校のオープンキャンパスで国際文化課程を見に行き、先輩方がとても楽しそうに学生生活の話をしてくれたことが入学の決め手です。私は主専攻で欧米言語文化コースのドイツ語を選択し、副専攻ではアジア文化コースの日本文学を専攻しました。他国の文化と自国の文化を比較しながら学ぶことができ、より理解を深めることができたと思います。また授業以外では、2年次の春休みにドイツのドレスデンに1ヵ月の短期留学をしました。飛行機や寮の手配などすべてドイツ語だったので苦労した面もありましたが、コースの先生方が親身にサポートしてくれ、とても心強かったことが印象的です。これたの経験を通して、様々な文化や人、考え方を広く受け入れられるようになったと実感しています。今後、窓口業務でお客様と接する機会が増えるので、人の気持ちに寄り添った接客が出来るような銀行員になっていきたいと思います。

 


人の話をしっかり聴き、感覚を言語化するお手伝いをしていきたい。

卒業生のメッセージ 菅野 浩平さん 地域政策
課程

司法修習生

菅野 浩平さん

法学・経済課程 法学コース

2011年度卒業

<岩手県立大船渡高校出身>

昨年、司法試験に合格し11月から司法修習生として1年間の研修期間に入ります。弁護士という職業に憧れを持ったのは中学時代。法律関係のテレビ番組を観て、言葉や法律を駆使して人の役に立つことが出来る格好良さに惹かれたことがきっかけです。岩手大学では法学の基礎を学び、東北大学の法科大学院に進学しました。3年次に一度、弁護士を目指すか公務員を目指すか悩んだ時期がありましたが、法学コースの先生方が親身に相談に乗ってくださり、背中を押してくれたことで法律家を目指す意思を貫くことができました。また、法科大学院に進学する際に奨励金を利用することができたことも大きな支えとなりました。これから司法修習生として様々な法律家の研修を受けますが、しっかり人の話を聴き、感覚を言語化するお手伝いができる法律家になりたいと思います。将来的には生まれ育った岩手県の沿岸地域で多くの人の役に立っていけるよう努めたいと思っています。


自分が興味を持った幅広い分野を学べるのがこの学部の魅力です。

卒業生のメッセージ 若松 可奈さん 人間文化
課程

自動車事故対策機構(NASVA)仙台主管支所

若松 可奈さん

人間科学課程 行動科学コース(改組前の名称)

2007年度卒業/2009年度人文社会科学研究科修了

<宮城県角田女子高校出身>

高校の時から心理学に興味があり岩手大学の行動科学コースを選びました。同時に心理学以外のことも広く学びたいという気持ちもあったので、1、2年次には情報や哲学、分野を超えて農学や数学なども学びました。幅広い分野を学んだ上で本当に興味を持ったテーマを掘り下げられることが大きな魅力でした。3年次からの卒業研究では「表情認知」をテーマに選び、大学院まで研究を続けました。心理系の講義は、映像を見たり実体験したりする授業が多く楽しみながら学ぶことができました。私の所属していた研究室は特に教員や学生同士の距離が近く、気軽にいろんな話をできたところも印象的です。また、私はサークルに所属していたことで他学部の人と交流する機会が多かったので、様々な考え方を知ることができたと思います。現在携わっている自動車事故対策の仕事では人と接する機会も多いので、大学で学んだ心理学や多くの人との交流がとても役立っています。


人の生きる環境について、文理双方の視点から学ぶことができました。

卒業生のメッセージ 阿部 円香さん 地域政策
課程

岩手県環境生活部自然保護課

阿部 円香さん

環境科学課程 環境科学コース(改組前の名称)

2014年度卒業

<岩手県立盛岡第一高校出身>

私が所属していた環境科学課程は2016年度から改組が行われ、環境を専攻できる珍しい課程だったと思います。この課程の魅力は、文系理系双方の視点から環境について学ぶことが出来る点だと思います。例えば、八幡平の松尾鉱山鉱毒問題を扱った授業では、文系的な視点で鉱毒問題の背景を学ぶ一方で、実際に川で水を採取して水質調査を行うなど理系的な視点からもテーマに取り組みました。また、授業以外でも様々なことに挑戦し学ぶことができるのが岩手大学の強みだと思います。私は3年次にエネルギーと持続可能な社会について学ぶためアイスランドでの研修に参加しました。実際に再生可能エネルギー自給率100%の暮らしを体験しながら知見を広めることができ、自分の卒業研究にも還元できたと思います。現在の業務でも再生可能エネルギーに関わることがあり、こうした経験が活きていると実感しています。


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