沿革
「人文社会科学部の歩み」
人文社会科学部は、1966年(昭和41年)に設置された教養部を1977年(昭和52年)に発展的に改組して創設された総合学部です。この学部創設は、従来岩手大学に欠けていた文系学部の設置を望む地域社会の要望に応えるものでもありました。学部創設以来、自然科学との密接な連携のもとに、従来の文学部、経済学部、法学部といった区分を超えて、人文科学・社会科学の総合的な教育研究を行ってきました。
当初は人文社会科学科1学科2コース(地域文化コース、社会科学コース)の体制でスタートしました。1993年(平成5年)に環境情報コースを増設し、3コース9講座の体制を組みましたが、その後、2000年(平成12年)に「人間科学」、「国際文化」、「法学・経済」、「環境科学」の概念を中核とする4課程8コースの体制へ改組し、2007年(平成19年)には学部創設30周年を迎えました。総合系学部として「専門深化」と「総合化」をより充実させ、グローバル化時代の地域社会の課題にいっそう向き合うため、2016年(平成28年)に人間文化課程および地域政策課程からなる2課程14専修プログラム体制へ改編し、引き続き教育研究のさらなる改善に努めています。
1949年(昭和24年)5月 岩手大学創立
岩手師範学校、岩手青年師範学校、盛岡工業専門学校、盛岡農林専門学校を母体として岩手大学創立。学芸学部(定員480名)、工学部(定員120名)、農学部(定員150名)の3学部を設置。
岩手大学の将来像として各学部の有機的連携、教養教育の重視、岩手の地域に立脚した特色を打ち出す。
1954年(昭和29年)4月 一般教育部設置
岩手大学発足以来、学芸学部の教員を中心に、工専・農専の教員も加わって一般教養教育を担当してきたが、独立体勢で一般教養教育に取り組むことを目的に、全学の協力を得て一般教育部を設置。
1966年(昭和41年)4月 教養部設置
1963年(昭和38年)に出された文部省中央教育審議会・答申「大学教育の改善」に対応して教養部を設置。同時期に教育学部も発足。
1977年(昭和52年)5月 人文社会科学部設置(1学科2コース体制スタート)
教養部を中心に一般教養教育の改革を進め、総合学部を特徴とする新学部を設置。名称は「人文社会科学部」とし、人文社会科学科(地域文化コース、社会科学コース)の1学科、教員92名、学生定員200名の体制でスタート。
1990年(平成2年)4月 大学院人文社会科学研究科(修士課程)設置(2専攻体制スタート)
自然科学を含む、高度な学際的・総合的な見地から人文社会科学の多様な領域を教育研究し、急速かつ広範に変動する現代社会の諸課題に対応しうる総合的視野と高度な専門的判断力をもつ人材の養成を目的として人文社会科学研究科(修士課程)を設置。地域文化専攻(学生定員3名)、社会科学専攻(学生定員3名)の2専攻の体制でスタート。
1993年(平成5年)4月 環境情報科学コース増設(3コース9講座体制へ)
環境情報科学コースを増設し、地域文化コース(地域文化基礎研究講座、アジア研究講座、欧米研究講座)、社会科学コース(行動科学研究講座、産業経済論研究講座、法学研究講座)、環境情報科学コース(科学論講座、基礎自然科学講座)の3コース9講座体制に。
2000年(平成12年)4月 人文社会科学部改組(課程制を採用し、4課程8コース体制へ)
学部改組を行い、人間科学課程(人間情報科学コース、行動科学コース) 、国際文化課程(文化システムコース、アジア文化コース、欧米言語文化コース) 、法学・経済課程(法学コース、経済コース)、 環境科学課程(環境科学コース)の4課程8コース体制に。
2004年(平成16年)4月 国立大学法人化
2004年(平成16年)4月 大学院人文社会科学研究科(修士課程)改組(3専攻体制へ)
大学院改組を行い、人間科学専攻、国際文化学専攻、社会・環境システム専攻の3専攻体制に。
2007年(平成19年)4月 大学院人文社会科学研究科(修士課程)社会・環境システム専攻に1年制コースを設置
2007年(平成19年)人文社会科学部創設30周年
2012年(平成24年)4月 人文社会科学部附属施設としてこころの相談センター設置
2016年(平成28年)4月 人文社会科学部改組(2課程14専修プログラム体制に再編)
学部改組を行い、人間文化課程(専修プログラム:行動科学、スポーツ科学、現代文化、異文化間コミュニティ、歴史、芸術文化、英語圏文化、ヨーロッパ語圏文化、アジア圏文化)、地域政策課程(専修プログラム:政策法務、企業法務、地域社会経済、地域社会連携、環境共生)の2課程14専修プログラムに。
※令和6年度入学生 及び令和8年度編入学生からスポーツ科学専修プログラムの受け入れを停止します。
ただし、スポーツ科学に関連する科目は継続して開講します。
2017年(平成29年)3月 大学院人文社会科学研究科(修士課程)募集停止
2017年(平成29年)4月 大学院総合科学研究科(修士課程)設置(4専攻体制スタート)
人文社会科学研究科(修士課程)、農学研究科(修士課程)、工学研究科(博士前期課程)を一研究科に統合し、総合科学研究科(修士課程)を設置。地域創成専攻、総合文化学専攻、理工学専攻、農学専攻の4専攻、学生定員294名の体制がスタート。