宮沢賢治いわて学センター

ご案内

 「宮沢賢治いわて学センター」は、平成の、岩手大学地域連携推進センター(岩手大学地域創生推進機構)内にNPO的組織として位置づけられていた「宮澤賢治センター(岩手大学内)」及び「岩手大学宮澤賢治センター」時代から地道に積み重ねられてきた宮澤賢治についての研究・教育・普及活動を継承しつつ、さらに、賢治に限らず視野を地元・岩手に根ざしたテーマへと拡げ、それらについての本学ならではの研究・教育・普及を推進し、その成果をグローカルに発信することを目的として、2019(平成31)年4月1日に設立されました。

 当学部では、すでに前掲「宮澤賢治センター(岩手大学内)」設立(2006年6月1日)前である2003年10月に、盛岡にある研究機関という地域的な優位性を活かし「宮澤賢治の世界」と岩手の文化・社会・風土との関わりを綿密周到に把握し、その研究成果によって文化面における地域貢献を果たすことを目的として、学部教員有志による「岩手大学人文社会科学部宮沢賢治研究会」が組織され、下記のとおり学内経費[報告書]や科研費の交付を受けて活動していました。

 また、2010〜2012年度には、学内の研究拠点形成・重点研究支援経費「岩手豊穣学――宮沢賢治を中心とした岩手の研究――」の交付を受け、他学部教員の参加も得て「岩手大学岩手豊穣学研究会」が組織され、宮澤賢治を始めとする豊かな英才の輩出には岩手のいかなる土壌が幸いしたのかという点を、岩手の人と地域との関わりの考察を通して、総合的な視座から探究しようとする試みとしての「岩手豊穣学」研究を推進、その成果としてシンポジウムを開催し、論文集を刊行するなど、他学部の教員とも連携し、宮沢賢治や地元いわてに関する教育・研究活動を行ってきた実績があります。

 こうした学部内でこれまで培われてきた宮澤賢治研究や岩手豊穣学研究を土台として、令和とともに岩手大学の正式な学内組織として産声を上げた当センターの活動につきまして、倍旧の ご理解・ご支援・ご協力を賜りますよう、お願い申し上げる次第です。

(ちなみに、トップ画像は、岩手大学農学部附属農業教育資料館からご提供いただいたもので、盛岡高等農林学校の植物園で撮影された宮澤賢治と学友たちです。)

 

スタッフ(五十音順)

センター長(学部長)

副センター長

兼務教員:学部内

兼務教員:他学部

連携研究員

  • 姉歯 武司(新渡戸国際塾事務局長)
  • 大野 眞男(岩手大学名誉教授/日本語学)
  • 岡村 民夫(法政大学国際文化学部教授/表象文化論)
  • 佐藤 竜一(元・岩手大学教育学部特命准教授/日本文学)
  • 武田 純一(岩手大学名誉教授/農業機械学)
  • 山本 昭彦(岩手大学名誉教授/表象文化論)

 

催し物一覧

2023年度

*宮沢賢治いわて学センター第25回研究会(井澤 賢隆『春と修羅』その愛の葛藤と歌 ──「恋と病熱」「春と修羅」「春光呪詛」=苦さ三部作について──」、2024年5月28日オンライン方式で開催予定)[案内

*宮沢賢治いわて学センター第4回シンポジウム「岩手の方言と郷土教育資料」、2024年3月23日開催)[案内][報告

*宮沢賢治いわて学センター・リカレント教育プログラム「宮沢賢治 科学への眼差し ──賢治学の諸相1──」、2024年3月16-17日開催)[案内][報告

*宮沢賢治いわて学センター第24回研究会(黄 毓倫「「銀河鉄道の夜」の台湾閩南語訳──失われつつある「母語」(mother tongue)  の記憶を辿って──」、2024年1月30日オンライン方式で開催)[案内][報告

*宮沢賢治いわて学センター第23回研究会(岡田浩行「天使表象と同期する雪童子──大正期『赤い鳥』の圏域における宮澤賢治──」、2023年11月27日オンライン方式で開催)[案内][報告

*宮沢賢治いわて学センター第22回研究会(船越亮佑「宮沢賢治「やまなし」の視覚化について──教科書・絵本・漫画を例に──」、2023年9月21日オンライン方式で開催)[案内][報告

*宮沢賢治いわて学センター第21回研究会(大野眞男「宮沢賢治「山男もの」童話の土俗的背景」、2023年7月25日オンライン方式で開催)[案内][報告

*宮沢賢治いわて学センター第20回研究会(中村安宏「岩手で活躍した「即身仏」」、2023年6月27日オンライン方式で開催)[案内][報告

*宮沢賢治いわて学センター第19回研究会(大沢正善「「風野又三郎」と『新編農業気象学』」、2023年5月30日オンライン方式で開催)[案内][報告

2022年度

*宮沢賢治いわて学センター第18回研究会(家井美千子「宮澤賢治の表現を注釈する」、2023年3月22日ハイフレックス方式で開催)[案内][報告

*宮沢賢治いわて学センター第17回研究会(瀬川愛美「宮澤賢治の童話における日本語オノマトペとフランス語訳について」、2023年1月31日オンライン方式で開催)[案内][報告

*宮沢賢治いわて学センター第16回研究会(エリック・ブノワ&中里まき子「高村光太郎と宮沢賢治の喪のエクリチュール──『智恵子抄』仏訳体験に触れながら──」、2022年12月22日ハイフレックス方式で開催)[案内][報告

*宮沢賢治いわて学センター第3回シンポジウム「宮沢トシ没後百年」、2022年11月20日オンライン方式で開催)[案内][報告

*宮沢賢治いわて学センター第15回研究会(桑原尚子「 国際開発・国際協力からみた宮澤賢治 ──「農民芸術概論綱要」から読み解く── 」、2022年9月28日オンライン方式で開催)[案内][報告

*宮沢賢治いわて学センター第14回研究会(吉田等明「五感で楽しむ「銀河鉄道の夜」──我々はどこから来て、どこへ行くのか?──」、2022年7月28日オンライン方式で開催)[案内][報告

*宮沢賢治いわて学センター第13回研究会(山本昭彦「フランス語に訳された「楢ノ木大学士の野宿」を読む」、2022年5月26日オンライン方式で開催)[案内] [報告

2021年度

*宮沢賢治いわて学センター第2回シンポジウム「盛岡藩の言論と出版」(2022年3月26日オンライン方式で開催)[案内] [報告

*宮沢賢治いわて学センター第12回研究会(朴鍾振「〈宮沢賢治コレクション〉──韓国における賢治絵本翻訳をめぐって──」、2022年1月27日オンライン方式で開催)[案内][報告

*宮沢賢治いわて学センター第11回研究会(髙橋 愛「文学ツーリズムと岩手におけるその可能性」、2021年12月2日オンライン方式で開催)[案内][報告] 

*宮沢賢治いわて学センター第10回研究会(海妻 径子「鷹觜テルの最初期の研究教育活動──岩手県における栄養学の展開と 女性研究者の進出をめぐる試論として──」、2021年10月29日オンライン&対面のハイフレックス方式で開催)[案内

*宮沢賢治いわて学センター第9回研究会(市川 寛也「「農民藝術」の視点から地域と芸術の関係性について考える──「金ケ崎芸術大学校」におけるアクションリサーチを通して──」、2021年9月24日オンライン開催)[案内][報告

*宮沢賢治いわて学センター第8回研究会(筒井 久美子「宮沢賢治と「共に行く者」たち──しくじりの軌跡をめぐって──」 、2021年7月30日オンライン開催)[案内][報告

*宮沢賢治いわて学センター第7回研究会(阿部 宏慈「けらと岩頸──絶えざる生成としての賢治的テクストの特性をめぐって──」 、2021年5月28日オンライン開催)[案内][報告

2020年度

*宮沢賢治いわて学センター発足記念シンポジウム「地域・賢治・演劇」(2021年3月27日開催、於岩手大学人文社会科学部1号館2階第一会議室〜&オンライン)[案内][報告

*宮沢賢治いわて学センター第6回研究会(谷口 義明「宮沢賢治の宇宙」 、2021年1月28日オンライン開催)[案内][報告

*宮沢賢治いわて学センター第5回研究会(栗原 文子「大正六年、”宮古測候所”と賢治──『銀河鉄道の夜』「五、天気輪の柱」──」 、2020年11月26日開催)[案内][報告

2019年度

*宮沢賢治いわて学センター発足記念シンポジウム「地域・賢治・演劇」(2020年3月21日開催予定、於岩手大学図書館2F 生涯学習・多目的学習室)[→2020年度に開催延期

*宮沢賢治いわて学センター第4回研究会(山口 明「宮沢賢治と周期律」、2020年1月29日開催)[案内][報告

*当センター共催イヴェント「国際周期表年2019記念講演会― 元素・鉱物・農民芸術概論 (1926年のSDGs)―」
(主催:国際周期表年2019記念実行委員会、環境学習交流センター、エコマテリアル・フォーラム、2019年11月30日開催、於岩手大学農学部附属農業教育資料館講堂)

*宮沢賢治いわて学センター第3回研究会(田中成行「「やまなし」のクラムボンの意味を子蟹の成長から考える」、2019年11月13日開催)[案内][報告

*宮沢賢治いわて学センター第2回研究会(板垣 寛「賢治を、生活に活かし、地域に活かし、未来に活かす」、2019年9月27日開催)[案内][報告

*宮沢賢治いわて学センター第1回研究会(岡村民夫「イーハトーブで暮らした立原道造」、2019年7月31日開催)[案内][報告

参考(以下、センター発足以前)

2017年度

宮澤賢治卒業100年記念・岩手大学地域創生フォーラム「イーハトーブの学び舎から」(登壇者:鈴木幸一、秋山雅子氏×水本淳一、城戸朱理×佐藤通雅×照井翠、2018年3月24日、於岩手大学農学部附属農業教育資料館)

2016年度

*岩手大学地域創生フォーラム「賢治と語り合う21世紀の地域創生──盛岡フォーラム──」(登壇者:大野眞男、石井正己×岡村民夫×山本昭彦、2017年3月18日、於岩手大学復興祈念銀河ホール)

*岩手大学地域創生フォーラム「賢治と語り合う21世紀の地域創生──岩手大学[イーハトーブ]からのメッセージ──」(登壇者:大野眞男、石井正己×岡村民夫×山本昭彦、2016年12月10日、於日比谷図書文化館・日比谷コンベンションホール)

2012年度

*岩手豊穣学シンポジウム「震災後のイーハトーブと「豊穣学」」(口頭発表者:家井美千子・岡崎正道・木村直弘・五味壮平・中村安宏・横山英信、2013年2月20日、於岩手大学学生センターA棟 G19教室)

2008年度

*岩手大学人文科学系講演会(岡村 民夫「宮沢賢治 温泉遠足の系譜学」、2009年2月19日、於岩手大学人文社会科学部1号館)

2005年度

*宮沢賢治研究会講演会(高橋 世織「賢治生誕110年──21世紀への贈り物──」、2006年2月28日、於岩手大学学生センターG1大教室)

2004年度

*宮沢賢治研究会第6回例会(開 龍美「宮沢賢治における“いのち”──〈個体論─全体論〉の問題圏から──」、2005年1月26日)

*宮沢賢治研究会第1回講演会(天沢退二郎「宮沢賢治の文学世界──岩手県とイーハトヴ──」、2004年11月13日、於岩手大学農学部附属農業教育資料館)

*宮沢賢治研究会第5回例会(秋田淳子・笹尾道子・山本昭彦・吉田勝一「賢治とサハリン:足跡調査隊報告」、2004年10月25日)

*宮沢賢治研究会第4回例会(山本昭彦「天沢退二郎氏について」、2004年7月21日)

*宮沢賢治研究会第3回例会(砂山 稔「賢治研究・近年の十冊」、2004年6月9日)

2003年度

*宮沢賢治研究会第2回例会(吉田勝一「宮沢賢治の動物学」、2004年2月27日)

*宮沢賢治研究会第1回例会(山本昭彦「宮沢賢治とテクスト(近年の賢治研究より」」、2003年11月26日)

 

刊行物一覧

2023年度

*宮沢賢治いわて学センター編『賢治学+(プラス)』第3集(特集:盛岡藩の言論と出版、杜陵高速印刷出版部、2023年6月20日発行、ISBN:978-4-88781-146-1)

2022年度

*宮沢賢治いわて学センター編『賢治学+(プラス)』第2集特集:地域・賢治・演劇、杜陵高速印刷出版部、 2022年6月20日発行、ISBN:978-4-88781-144-7)

2021年度

*宮沢賢治いわて学センター編『賢治学+(プラス)』第1集(特集:啄木・賢治・光太郎を〈書く〉、杜陵高速印刷出版部、 2021年6月20日発行、ISBN:978-4-88781-140-9)

2020年度

*宮沢賢治いわて学センター編『賢治学』第7輯(トピック:メンデレーエフ周期律発見150周年を記念して、杜陵高速印刷出版部、 2020年6月20日発行、ISBN:978-4-88781-137-9)

2019年度

*岩手大学農学部附属農業教育資料館&岩手大学人文社会科学部宮沢賢治いわて学センター編ガイドブック
『盛岡高等農林学校と宮澤賢治』(杜陵高速印刷出版部、2020年3月15日発行、 ISBN:978-4-88781-136-2 )

*宮沢賢治いわて学センター編『賢治学』第6輯(特集:宮澤賢治得業論文100年、杜陵高速印刷出版部、2019年7月12日発行、ISBN:978-4-88781-135-5)

参考(以下、センター発足以前)

*岩手大学宮澤賢治センター編『賢治学』第5輯(特集:賢治学の現代的展開、東海大学出版部、2018年7月31日発行、ISBN:978-4-486-02177-3 C1091)

*岩手大学宮澤賢治センター編『賢治学』第4輯(特集:地域と賢治、東海大学出版部、2017年7月20日発行、ISBN:978-4-486-02152-0 C1091)

*岩手大学宮澤賢治センター編『賢治学』第3輯(特集:越境する賢治、東海大学出版部、2016年6月20日発行、ISBN:978-4-486-02109-4)

*岩手大学宮澤賢治センター編『賢治学』第2輯(特集:盛岡と賢治の思い出、東海大学出版部、2015年6月16日発行、ISBN:978-4-486-02068-4)

*岩手大学宮澤賢治センター編『賢治学』第1輯(特集:岩手大学と宮澤賢治、東海大学出版部、2014年6月1日発行、ISBN:978-4-486-02036-3)

*砂山稔・池田成一・山本昭彦(岩手大学岩手豊穣学研究会)編『賢治とイーハトーブの「豊穣学」』(大河書房、2013年3月日発行、ISBN:978-4-902417-29-6)

 

研究活動一覧

科研費

*2018〜2020年度・基盤研究(C):「宮沢賢治文学の国際的な普遍性と受容可能性に関する包括的研究」(課題番号:18K00495/研究代表者:山本昭彦、研究分担者:大野眞男、木村直弘、小島聡子、田中成行)

※参考(以下、センター発足以前)

*2004〜2005年度・萌芽研究:「宮沢賢治の文理融合的総合研究――いのち(生命)・こころ(心象)・うた(詩歌)――」(課題番号:16652013/研究代表者:山本昭彦、研究分担者:家井美千子、笹尾道子、砂山 稔、開 龍美、吉田勝一)

学内経費

*2019年度:岩手大学宮澤賢治センターHP(アーカイヴ版)公開

※参考(以下、センター発足以前)

*2017年度:研究力強化支援経費「賢治学の多面的展開――学部を超えた宮沢賢治研究の拠点形成――」(研究代表者:木村直弘、研究分担者:池田成一、大野眞男、小島聡子、田中成行、山本昭彦)

*2016年度:研究力強化支援経費「賢治学の創造と展開――岩手大学から世界に発信する宮沢賢治研究の基盤形成――」(研究代表者:山本昭彦、研究分担者:大野眞男、木村直弘、小島聡子、田中成行)

*2010〜2012年度:研究拠点形成・重点研究支援経費「岩手豊穣学――宮沢賢治を中心とした岩手の研究――」(研究代表者:砂山 稔、研究分担者:秋田淳子、家井美千子、池田成一、岡崎正道、木村直弘、グラ・アレクサンドル、小島聡子、後藤尚人、五味壮平、竹原明秀、中里まき子、中村安宏、橋本 学、樋口知志、開 龍美、松元季久代、山本昭彦、横山英信)

*2004年度・大学活性化経費および人文社会科学部改革発展推進経費:「宮沢賢治の文理融合的総合研究――いのち(生命)・こころ(心象)・うた(詩歌)――」(研究代表者:砂山稔、研究分担者:秋田淳子、家井美千子、池田成一、石川明彦、海老澤君夫、岡田 仁、菊地良夫、後藤尚人、小林 睦、五味壮平、笹尾道子、杉浦 直、中村安宏、開 龍美、松林城弘、松元季久代、山本昭彦、横山英信、吉田勝一)

 

リンク集

 

お問い合わせ

岩手大学人文社会科学部宮沢賢治いわて学センター

〒020-8550 岩手県盛岡市上田3-18-34   岩手大学人文社会科学部1号館211室

E-mail:kenji (at) iwate-u.ac.jp     ( (at) を@(半角)に置き換えてください)

Fax:019-621-6715

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